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 外に出ることも、頭のなかで聞こえるあなたの声も酷く怖がってしまって……。  薬の量も増えて、ぼんやりとどこかを見ているばかり。  ときどき我にかえったように、腕をカッターで切りつけて、無数にできた傷を、かさぶたを、バリバリと爪でひっかき、かきこわし、血をにじませて、しくしく泣いているのよ。    これでもまだ、娘にも原因があると、そう言い張るつもり?  お仕事での立場も失って、お給料もめっきり減って、肩身の狭い思いをさせられてもなお、変えないつもり?    ほうらだんだんと、肩が重苦しく、背中が痛くなってきたでしょう?    まだ生きている者が魂だけを動かして、許さぬ許さぬと強い念を向けているほうが、この世を去ったものよりもはるかに厄介よ    引き離すことも難しいし、酷い苦痛も味わうことになるわ。    残念だけど、息子さんには可哀想だけど、私のところで祓うつもりはありません。  どうか他をあたってちょうだい、どうせ門前払いで無駄でしょうけれど。  俯く暇があったら、ちゃんと向き合って。  ああ、嬉しい。    やっと笑うことができたのね。
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