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2024.07.23 「禁断の行為に手を出してしまった」についてのあれこれ
三文戯作書きで底辺投稿者の『泗水眞刀』です。
ここでは愚にもつかない駄文や、執筆中の物語の補足等をダラダラと書いて行きます。
興味のない方は無視して下さい。
とうとう禁断の行為をしてしまいました。
何年か前に初めて小説投稿サイトなるものに、自分の書いた文章をUPしたことはお話ししましたよね。
その時は本当に落ち込みました。
根拠のない自信を粉々どころか、その粉をドブ川に捨てられたかのように衝撃を受けました。
老舗の最大なろうサイトでした。
(なにも知識のなかったわたしは、どこかで聞いたことのあるこの巨大サイトを選んだのです)
箸にも棒にもかからないどころの騒ぎじゃないほどに、惨敗でした。
しかし、未だに納得がいっていません。
なぜあんなに評価してもらえなかったのか、まったく釈然としないのです。
高評価とまでは行かなくとも、せめてほんのわずかな評価くらいあっても良かったんじゃないか。
その思いが、心にわだかまっています。
そうしてとうとう、再びそのサイトへ修正版の「アンドローム ストーリーズ(聖大陸興亡志)」をUPしてみました。
よせばいいのに、と言うことは百も承知です。
しかし少しくらいは(一日にひとりかふたりくらいでも)評価して貰えるかなと言う望みを抱いて、挑戦してみました。
二ヶ月様子を見ます。
その間、この話題は出しません。
二ヶ月後に、結果だけはご報告します。
(しかしほかのサイトでは、ほんの少数の方ではありますが評価して頂けるのに、もし以前と同じ結果であれば、よほどわたしの作品とサイトの相性が悪いのでしょうね。多分自爆のような気がしますが・・・)
さて話題を変えます。
最近の小説界って、流行り廃りが激しいですよね。
むかしはこれほど、流れは速くなかったような気がするのです。
わたしの青年期に人気のあった「半村 良」という、すごい作家さんがいらっしゃいます。
当時この方の小説は「職人技」と言われるほどに、巧いとされていました。
たしか「直木賞」も受賞されていたと思います。
独特な伝奇小説や下町風情が漂う市井小説が得意で、多分皆さんが一番ご存じなのは「戦国自衛隊」ではないでしょうか。
映画や漫画にもなったこの作品は、長編ではなく「中篇」くらいの文章量です。
わたしが好きだったのは「伝説シリーズ」と呼ばれた作品群です。
初めて読んだ半村作品「石の血脈」はバンパイア題材の長編、次ぎに読んだ「産霊山秘録」は連作形態の長編で結構難しい物語でした。
三作目に読んだのが「黄金伝説」です。
(この伝説シリーズは、連作でも何でもありません。ただタイトルに「伝説」が付くだけの、独立した作品です)
これがすごく面白くて、その後次々に「獣人伝説」「英雄伝説」「戸隠伝説」等と、同作家の作品を読み漁りました。
高校生の頃に、発売されたばかりのハードカバー「魔女伝説」を、一睡もせずひと晩で読んだりしました。
(後に「真野響子さん」主演で、ドラマにもなったっけ)
「邪神世界」も面白かったな。
さりげない日常の中で起きる出来事から、いつの間にかまったくの非日常な異世界へと入り込んで行く過程は、素晴らしいのひと言です。
これほど玄人芸の作家さんが書いた小説が、いまでは「文章が古臭い」「テンポが悪い」と言われ、若い世代にはほとんど評価されません。
(確かに読み返してみると、当時受けた衝撃は感じないのは確かです。それを古さと言ってしまえば、なにか哀しさを感じてしまいます)
「嘘部三部作」という作品があります。
古代から嘘を吐くのを生業として、朝廷に仕えた一族の末裔の物語です。
特に二巻目の「闇の中の黄金」は、途中まで本当に騙されてしまいました。
小野寺昭さん主演で、二時間枠のテレビドラマにもなりました。
確かに現在のアニメやサブカルチャーの影響を強く受けた作品と比較すれば、なにか物足りなさを感じるのかも知れません。
しかしそれを差し引いても余りある魅力が、この作家さんの作品にはあると思うのです。
「妖星伝」という滅茶苦茶な物語で、わたしの伝奇小説好きは頂点に達しました。
この小説はハードカバーで全巻揃えました。
一巻目の後書きかなんかで、国枝史郎氏の「神州纐纈城」と言う伝奇小説があるのを知り、読みたくて読みたくて泣きたくなりました。
(当時は手に入らない、幻の作品でした)
当時の人気作家は「三村」と呼ばれる方々でした。
「西村寿光」「森村誠一」「半村良」のお三方です。
このような方々の影響を受けて、次の世代の作家が次々に誕生します。
「菊地秀行」「夢枕獏」「高千穂遥」「栗本薫」と言ったそうそうたる面子です。
そこに一世代前の「平井和正」が割り込みます。
「ウルフガイシリーズ」の新作や「幻魔大戦」シリーズ(特に角川文庫版)は、出るのが待ち遠しかったです。
(1960年代の石森章太郎の漫画の原作でした。その漫画版のrebootととして書き始められたはずが、いつの間にか宗教小説になりましたからね。敵である幻魔などまったく出てこなかったけど、それでも面白かったです)
この漫画版幻魔大戦のラストシーンで、はじめて「ノストラダムス」と言う名前を知りました。
(ノストラダムスの大予言が出版される、はるか前の話ですよ)
いまの若い方は、この作家さん達でもすでに古いのでしょうね。
現在のラノベの元を作った方々です。
(一説によると、ラノベがすでに古いと言われているとか。わたしにはついて行けません)
この頃はまだ、小説がアニメに影響を与えていた時代です。
やがてその狭間があやふやになり、現在のような形になったのだと考えます。
懐古趣味のこんな話しばかりですいません。
次回は高校一年生の時に出逢った、衝撃の事件(まさにわたしにとっては、事件でした)と作品について話したいと思います。
こんなグダグダが本来のこのタイトルなんです、でもついつい真面目で重たい話しもしてしまいますので、どうお許しください。
わたしの物語を読んでくださり、本当にありがとうございます。
すべての方に、心から感謝致します。
また明日お会い致しましょう。
※付録・聖大陸興亡志「最初期設定書」⑪
※レオナルド・ルイ=リュッテンベルク・十六歳
ヴァビロン帝国に滅ぼされた「ヴェネッサ王国」の大貴族リュッテンベルク家の裔。
各地を放浪した末にガルディア帝国に流れ着き、オーディンの家臣となる。
アレクサンドロス家の元々の主君「ラインデュール大王」を擁して、ガルディア帝国へ乗り込んで行く。
名目上は今でも「ラインデュール家」はアレクサンドロス家の主君なのである。
類稀な美貌と才能を持つ若者。
武術や戦略のみではなく、詩や歌、絵画やダンスにも通じており、楽器の演奏さえも超一流の腕前。
どれを取っても人後に落ちる事はない程の才である。
人々から「神に愛でられし才」と呼ばれる。
若き日のひと時を「ノヴァ」と共に過ごす。
自身曰く「その武力は稀代の戦士ノヴァを凌ぎ、知略は天才ショカッツガルトを凌ぎ、人望は彩蓮のルークを凌ぐ。しかして我に匹敵しうる者はこの世に存在せず。只、我には国なきのみ」常日頃彼はそう云って自らを嗤っていたという。
そこには主君である、オーディンの名は出てこない。
暗にオーディン覇帝以上の才が自分にはあるが、拠り所となる国を持っていない事だけが残念であると言っているのである。
それを人伝に聞いたオーディンは「ぬかしよるわ、あの青瓢箪めが。悔しくば儂から国を盗ってみるがよいわ」と云ってにやりと笑ったという。
それでもオーディンは彼を重用して行く。
オーディンは人を評価するのではなく、その才を評価する性格であったが故の事である。
彼はあまりにも才が有り過ぎたのである。
いつしかオーディンの家臣でいる事に、我慢がならなくなっていたのだ。
やがては主君であるオーディンに謀反を起こし、破滅への道を突き進む事となる。
彼も物語の主役の一人である。
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