2024.07.24 高校一年の時の衝撃的事件についてのあれこれ

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2024.07.24 高校一年の時の衝撃的事件についてのあれこれ

 三文戯作書きで底辺投稿者の『泗水眞刀』です。  ここでは愚にもつかない駄文や、執筆中の物語の補足等をダラダラと書いて行きます。  興味のない方は無視して下さい。  わたしが高校一年生の時に、その事件は突然起きてしまった。  まるで大型トラックに100メートルほど、跳ね飛ばされたような感覚でした。 「新井素子」という女子高生が、作家デビューしてしまったのである。  まだ高校二年生だと言う。  この衝撃は、相当わたしに影響を及ぼしました。 「あたしの中の・・・・・・・」  これがその女子高生が書いた、小説のタイトルです。  当時存在したSF月刊誌「奇想天外」の「第一回SF新人賞」の佳作に選出された作品だった。  この作品を最優秀作に強く押したのは、大作家「星新一」であったという。  しかしほかの審査員(小松左京、筒井康隆、ほか)から、その文章の斬新さから反対され佳作に落ち着いたという。 (わたしはその雑誌を購入しており、審査の経緯が詳細に載っていたのを覚えています)  この新しい才能に対して、星新一氏は次のように語っています。 「文章が新鮮であった。この世代なら誰でも書くという説もあるが、小説に活用したのははじめてだろうと思う。今後だれかが試みれば、新井素子の亜流となってしまうのだ。また、この模倣は、容易そうだが、けっこうむずかしいのではなかろうか」  そうです、いま普通に小説の文章として定着している、若い女の子が喋っているままを文章にする、その手法を使って世に出た最初の小説だと思います。  言ってみれば「ラノベ系」の元祖です。 (星新一大先生の言葉を借りれば、現在の多くの作家さんの文章は「新井素子の亜流」、つまり真似っこと言うことになります)  それから間を置かず、ハードカバーで作品集が刊行されました。  もちろんわたしも買いましたよ。  なんども読み返しました、どの作品も面白かった。  同世代の人間が書いたSFラノベですから、ガツンと来るのは当然です。  若い少女作家の出現に、わたしは激しい嫉妬を覚えました。  この人に出来てわたしに出来ないはずはない、そう言う思いが身体から湧き上がってきました。  しかし、現実は考えの通りには連いてきません。  彼女はその後も、次々に作品を発表して行きます。  わたしはすべて貪るように読みました。  とくにラノベの元祖といっていいのが「星へゆく船シリーズ」です。 (星へ行く船、通りすがりのレイディ、カレンダー・ガール、逆恨みのネメシス、そして、星へ行く船、多分わたしが読んだのはここまでです。「星から来た船・三部作」と「キャスリング」は読んでないと思う。もしかしたら読んだかな?)  ああ、いまさらながらこうしてタイトルを書いてみると、どれもみな懐かしい。  わたしの青春期に、背伸びせずに素直に読んでいた作品たちです。  そんなに注目していた彼女ですが(なんか、まるで初恋の相手みたいな言い方ですね)、わたしも年齢を重ね彼女も結婚されて、書く作品がSFっぽさから離れていきました。  それと同時に、わたしも彼女の小説から離れていったのです。  そんなに衝撃的だった「あたしの中で・・・・・・・」ですが、いまでは筋を思い出せません。  しかしいまでもわたしに、強く影響を残している事があります。 「あたし」と言う一人称です。  わたしは自分の物語の中に「わたし」と「あたし」両方を、キャラによって使い分けしています。  この作品の影響です。  多分当時の大人の方たちは、こんな文章の小説に戸惑い、違和感や拒否感を覚えられていたのかも知れません。  いつの時代もこの繰り返しですね。  これを読んでくれている方にお勧めします、彼女の小説を手に取ってみて下さい。  ネットや電子であれば、入手できるはずです。  最初期の「ラノベ」の雰囲気が実感できますよ。  もちろん作品としても面白いことは請け負います。  わたしには青春と呼べるほどの、鮮烈な経験はありません。  無駄に若さを浪費していたのです。  しかしこうして振り替えると、わたしの青春とは小説や漫画だったのかも知れません。  記憶を辿れば、そんな本のタイトルから青春の欠片を伴った風を感じます。  その鼻先を掠めて行く記憶が、たまらなく懐かしいです。  彼女どころか女性と言葉も交わさないなん年間かを過ごしましたが、わたしは物語という世界に恋をしていたのかも知れないですね。 (いまもいますでしょ、こんなやつ)  今日のような話題は、書いていて楽しいです。  心の中が、郷愁で一杯になります。  どうか先人たちを老害などとディスらずに、優しい気持ちで人に接して下さい。  自分が発した言葉や感情は、やがてわが身に返ってきますよ。  そんなことしても、自分の心の汚さが嫌になりませんか。  他に対する思いやりや優しさは、いつか自分を助けてくれるかも知れません。  そうじゃなくても、嫌な気分にはならないではありませんか。  過ちをおかさない人間など居ません、知識が足りないことも哀しいことではありません。  人とはそう言う生き物なのです。  歳を取らない人間など、誰もいないのですから。  わたしの物語を読んでくださり、本当にありがとうございます。  すべての方に、心から感謝致します。  また明日お会い致しましょう。 ※付録・聖大陸興亡志「最初期設定書」⑫ ※ルキア・カイデン=ヴェルガ(煌帝ルキア・V・タイクーン=ラインデュールⅠ世)  *タイクーンとは「ラインデュール家」の正当なる継承者「得宗家」を意味する名称である。  *煌帝とは、太古の「アトナハイム神煌帝国」にのみ存在した帝位である。   その位を勝手に復活させ、僭称したのが「ルキア」である。  オーディンの家臣。(元はルキアと云う呼称しかない移動労民の小倅である)  歩兵隊の雑兵から、短期間で将軍にまで昇り詰めた世渡りの天才。  彼もこの物語に遅れて登場した主役の一人である。  ノヴァとの連合軍でレオナルドを斃して、最終的にはガルディア帝国を手中に収める事となる。  そして、大陸に現存する最古の名家「ラインデュール家」を再興して、自分がその「得宗」の地位(タイクーン位)に座りガルディア帝国を廃して「ラインデュール帝国」を興す事となる。(名目上、ラインデュール家の養子となり家名を乗っ取ったのである)  やがて「グレナダ連合王国」も統合して「ラインデュール連合帝国」を樹立する。  最終的には「ラインデュール連合帝国煌帝、ルキア・V・タイクーン=ラインデュールⅠ世」と僭称し、アトナハイム以来の煌帝位を復活させる。「梟帝ルキア」とも呼ばれる。  一般的には「ルキア大帝」  希代の詐欺師・暦史上最も恥知らずな皇帝・梟雄・成り上がり者・等々と後の歴史家達からは際限のない程の罵声を浴びせられる人物だが、移動労民上がりの雑兵から大帝国の皇帝にまで一代で昇り詰めたルキアは、その持って生まれた明るい性格と開放的な商業重視の政策から一般市民からは憧れの存在として人気を博し「タイクーン様」と呼ばれ慕われた。  この時点で『聖大陸』は大帝ルキア率いる大陸最大の「ラインデュール連合帝国」、旧ヴァビロン帝国以東を平定、「ランドルク天位大公領」をも吸収した、聖王ルーク率いる「聖サイレン国」、希代の英雄・太陽王ノヴァを擁する北の睡れる巨人「ライトファーン太陽王国」の三大国が鼎立する時代へとなって行く。 *他には、南の熱帯王国「ガリンピア」「コンゴー」「ニィーデランド」等、その先には未開の「暗黒大陸グランドール」がある。極北付近に点在する北方王国「スノーゲル」「ヨミッテガルト」「ファーローンランド」他、その更に北には「闇のゾールガ海」が広がり、人も住めない真の極北には黄泉の国へと繋がる「黒魔帝国ネロンガード」があると云われている。一方明るく活気に溢れている沿海州の諸国「リネルガルド」「ライクローネ」「ダキ」「フェテネシア」「アテーナ」「ポセイドル」「リリディア」、中原諸国とは趣を異とする東の大草原地帯には (ここで、この国の資料は途絶えています。厭きたのかな?)
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