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2024.07.26 少年期についてのあれこれ
三文戯作書きで底辺投稿者の『泗水眞刀』です。
ここでは愚にもつかない駄文や、執筆中の物語の補足等をダラダラと書いて行きます。
興味のない方は無視して下さい。
諸事情(単なる二日酔い)で、昨日は休筆日となりました。
多分これからも木曜日は、UP出来ないことがあるかと思いますが、ご了承下さい。
しかし日本はいつしか「亜熱帯」になってしまいましたね。
(しかし冬はしっかりと寒いけどね)
なん年か前に埼玉県で、バナナに実が付いたと言うニュースを見かけたような気が。
連日猛暑日が続き夜は夜で熱帯夜では、エアコンなしじゃ生きて行けませんね。
しかし円安やなんやかやで、電気料金はすごく高いし政府はどうにか対策しなきゃ。
いまの日本ではエアコンは贅沢品じゃない、命を守るための必需品なのだから。
昔なにかで読んだけど、生活保護の方がエアコン設置したら贅沢品として給付を打ち切るか、エアコンを撤去するか迫られたというのがあった。
その記事の頃も相当暑くなってたけど、現在の暑さはそれを軽く越えるレベル。
エアコンつけなきゃ、死人が大勢出るよ。
しかも湿度が高いから、本当に日本の夏は地獄ですよ。
エジプトに行って実感したけど、気温が高くても湿度が低ければ過ごしやすいんですよ。
炎天下の中で木の陰に入ったんですけど、そこに風がさーっと吹いたら涼しいのです。
日本の環境では考えられなくて、相当驚きました。
だからハワイは人気なんですね、湿度が低く過ごしやすいから。
(ちなみに、わたしはハワイには行ったことがありません)
わたしは九州の熊本で生まれました。
田圃や畑だらけのど田舎です。
校舎の窓から眺めるとグランドの先は田圃が広がり、ずっと遠方には「鞍岳」と言う標高1117mの山が、いつも聳えていました。
そうして遙か彼方には、ほんの小さくですが「阿蘇中岳」が頭を覗かせています。
(噴火したりすると、煙を吐くのが確認できましたよ)
稲や畑以外では、たばこの栽培や乳牛の畜産もありました。
わたしが育った所は町の中心部で、幼稚園・保育園・小学校・中学校と言った施設がすべて集中していました。
もちろん町役場や農協本部、病院も四件、歯医者もありました。
まだ昔の名残で桑畑が、かなり残っていました。
戦前から昭和四十年台初頭には、大きな製糸工場があり煉瓦製の巨大な煙突もありました。
(家のすぐ近くです)
最盛期は大正期だったらしいですが、昭和三十年台まではそれなりに賑わっていたらしい。
その頃から建っている農家には、平屋の上部にお蚕さまを飼うための低い天井の中二階のようなものがあります。
お蚕さまの餌は「桑の葉」ですので、至るところに桑畑があったのです。
そのお陰で町の中心地は賑わいを見せ、わたしが三、四歳までは映画館もありました。
(そこは映画だけではなく、旅役者の一座もしょっちゅう演目をかけていました。お婆ちゃんが芝居が好きで、夕方のまだ誰も入っていない会場に始まるまで延々と座っていた記憶があります。思い出すのは芝居ではなく、その一座の子どもと会話を交わした思い出です)
熊本市内から、菊池温泉を繋ぐ電車も通っており、中心部の「泗水駅」はそれなりの駅舎があり、貨物を扱ったり電車の待ち合わせ駅でもありました。
(単線のため路線の何カ所かで、上りと下りの電車をすれ違わせなければならないのです)
母が購入した古い家からは、泗水駅のひとつ手前の「福本駅(ふくのもとえき)」まで走れば一分強の距離でした。
熊本市内へゆく上り電車に乗るのであれば、下りの電車が家の前を通過してからゆっくりと駅へ行けば、十分間に合う便利さでした。
この駅は無人駅で駅舎もありません。
駅前はバスの停留所も兼ねていて、ほどほどの広さの空間があります。
そこで小学生低学年だったわたしは、友人と凧あげをしていた際に後ろ向きにホームへのスロープを登り、そのまま逆さまにホームから落下したことがありました。
後頭部に裂傷を受け、血だらけになりました。
しかし病院へ行きたくないわたしは、血を流しながら逃げ回りとうとう病院ゆきを家族に断念させました。
その傷跡は、いまでもハゲとなって残っています。
町は中央・西・東の三つの地区に分かれており、小学校もそれぞれの地区にありました。
しかしわたしは、西や東地区へは行ったことさえありませんでした。
農地しかない場所へ、行く必要性がなかったのです。
わたしの大好きな本は、小学校の脇の文房具店で雑誌を扱っていた程度です。
その雑誌は電車の貨物便で泗水駅まで届けられます。
中学一年生の時に、友人が「少年マガジン」を購読していて、少しでも早く買いたいから文具店の方に代わって駅まで取りに行っていました。
歩いて数分もかからない場所ですから。
昼間に取りに行っていたのを覚えていましたので、多分土曜日だったんだと思います。
その頃の田舎町は雑誌が発売日通りではなく、遅れて販売されていたのです。
(少年マガジンは水曜日発売ですから、土曜日と言うことは三日遅れですね。のんびりとした時代でした)
こんなわたしの育った町の話しですいませんが、書いているわたしが愉しいのでしばらく続けます。
わたしの物語を読んでくださり、本当にありがとうございます。
すべての方に、心から感謝致します。
また明日お会い致しましょう。
※付録・聖大陸興亡志「最初期設定書」⑬
ライトファーン王国(ライトファーン太陽王国)
※ノヴァ(太陽王)
この長大な物語の主人公の一人。
「北の睡れる巨人」「北方の巨羆」と呼ばれる大国「ライトファーン王国」の王となる。
ノヴァが王となった後に「ライトファーン太陽王国」と国名を変更する。
ノヴァは「ライトファーンの太陽王」とも「ノヴァ太陽王」とも呼ばれる。
赤ん坊の頃に捨てられていた、出自も分からない孤児。
盗賊の女首領「ライヤ」に拾われて、盗賊団の中で育った。
その出自が伝説となり、ノヴァは太陽神の化身であると云われるようになる。
(彼に家名や貴族称がないのは「神にはただ名前だけがあるのみ」と云う原則から、神の現身である彼は『ノヴァ』以外の名称を持たなかったと云われているが、事実は定かではない)
*彼が幼い頃に繰り返しライヤから聞かされた話によると、或る夜夢の中でライヤは夜明け前の空を見詰めていた。すると空から一筋の光が降りて来て、地上五ラール(五米)位の所で人らしい形となって停止した。宙に浮いたままのその人型の光は今まさに陽が昇る寸前の東の彼方を指し示した。ライヤがその指し示す東の空へと顔を向けた瞬間、突然目の前に巨大な肉食獣が姿を現し、天も割れんばかりの咆哮を上げながらその大きな咢でライヤを飲み込もうとした。そこで目を醒ましたライヤは、只の夢とは思えずに外に出て東の空を眺めた。
折しも夜明け前の東の空は薄い紫に色を変えつつあった。
そして一ガロス(一粁)程先の場所に、まるで夢と同じように天から光がゆっくりと降りて来るのを見た。
何かを感じたライヤはその光が降りて行った場所へ向けて懸命に走った。
そして小高い岩だらけの丘に達すると、その丘の上から赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。よく目を凝らすと岩肌に裸の赤子が直に横たえられて泣いている。「何故こんな所に赤ん坊が・・・」と不思議に思っていると、その赤子の周りの空間が奇妙に歪み始め何やら得体の知れない黒い靄の様なものが次々に湧き出てその赤子を包んで行く。その黒い靄は徐々に人の様な形へと寄り集まって行き、数人の黒い影へと変わって行く。
ライヤには、その影は明らかに禍々しい存在だと分かった。ライヤは腰の短剣を引き抜くと、丘を駆け上りその黒い影へ短剣を突き立てようとした。しかしライヤは強烈な力によってその影に近寄る事も出来ずに弾き飛ばされ丘の下まで転げ落ちてしまった。
その目に見えない力が体に加わった瞬間、魂までが腐って行くような異様な感覚を感じた。それは決して人が触ってはならない何かであった。
そして禍々しい影に包まれた赤子は、その泣き声さえ弱々しくなってゆく。
ライヤは最後の気力を振り絞り、今一度丘へ駆け上ろうと立ち上がった。その刹那、天地を揺るがすほどの咆哮が夜明け間近の空に響き渡った。どこからともなく現れた白い獣が、その影に向かって突進して次々に蹴散らして行く。蹴散らされた影は忌々しそうな絶叫を残して宙へと消えてしまった。
そうしてその獣は、弱々しく泣いている赤子へ近づくと顔を寄せて長い舌で赤子の顔をぺろぺろと舐めた。
そして赤子を守るようにすっくと立ち今一度、雷鳴の如き咆哮を天に向かって吠えた。
その背中から昇り始めた曙光が輝き、まるで太陽神の化身である嬰児とそれを守護する白き獣神の様に見えた。しかもその獣の瞳には人間をも上回るはっきりとした叡智の光が感じられた。
唖然として見ているライヤに向かって、その獣はまるでこっちに来いと云わんばかりに頭を上下させた。
その獣は白いふさふさとした毛皮で覆われており、背中から腹にかけて黒い縞が浮かび、純白の鬣がさらさらと風に靡いている。大きな咢には両の上顎から巨大な二本の牙が生えていた。身体の大きさは、大陸で最大の肉食獣だと云われている黄金獅子の倍ほどはあった。
常識では考えられない大きさである。
後で知った事だが、その姿は太古の昔に遥か東方にある「天山山脈」に生息していたと云われる「剣歯雪虎(ホワイトサーベル)」と呼ばれる獣の姿によく似ていた。
【特記】一般的には「剣歯虎(サーベルタイガー)」の色は獅子と同じ薄茶色で鬣はない。
しかし天山山脈にのみ生息したと云われる「剣歯雪虎」は白くふさふさとした体毛で覆われ、短い鬣が背中の途中まで生えている。
だがその数は極端に少なく、幻の霊獣と呼ばれた。今は絶滅していると思われている。
大陸最大の「黄金獅子」の通常の体高は(一ラール五十ラルド・一・五メートル程)体長は(二ラール五十ラルド・二・五メートル程)体重(二百ガール・二百キロ程)なのに対して、この剣歯雪虎は、体高(二ラール三十ラルド・二・三メートル)体長(四ラール・四メートル近くある)体重(三百五十ガール・三百五十キロ)を超える程あるように見える。
正に言語を絶する大きさである。
恐る恐る近づいたライヤに、その獣は恭しく鼻先で赤子を差し出した。まるで「お前にこの赤子を任せたい」そう云っている様であった。
ライヤは誘われるがままに赤子を抱き上げた。その瞬間、獣の右側の巨大な剣歯がぽとりと抜け落ちた。そして獣は満足した様に喉の奥をゴロゴロと震わせて立ち上がり、ライヤの顔を一舐めすると背を向けてゆっくりと去っていった。
その時の赤ん坊が「ノヴァ」である。不思議な事にノヴァは一歳になるまで右手を一切開かずに握り締めたままであったと云う。そして拾ってからちょうど一年後に開いた右掌には一個の指輪があった。
物心付いた時からノヴァはその指輪を革紐で通した首飾りと、獣から抜け落ちた剣歯を腰に括り付けられて育った。
ライヤは幼いノヴァにいつも言って聞かせた。「お前は人間の子供じゃなくて、きっと太陽の化身だよ。何か訳があって、この人間界に神が遣わされたのに違いないよ。いつかあの白い獣が現れて、お前を天上の神の御国へ導いてくれる日がきっと来る。この世にお天道様がある限り、お前は何があっても死にゃしない。何たって、お前は太陽に守られているんだからね」と云っていた。
その指輪と牙は、今でも彼の右の中指と腰に納められている。
母親代わり、いやそれ以上に彼を慈しんでくれた女首領「ライヤ」は手下の裏切りに合い、ノヴァが五歳の時に殺される。
それから彼はたった一人で世間を生き抜いてきた。
今は傭兵として各地を放浪している。
「レオナルド」とは若き日に出会い一緒に旅をしたり、傭兵として共に戦ったりした事がある。
ヴァビロン帝国人質時代の「ルーク」や「シルバラード公爵」「ゼウシウス皇帝」とも秘かな交流があった。
又、「オーディン」からは、ぜひにも麾下に加わって欲しいと懇願された事もある。その際に「俺と義兄弟の契りを結び「皇弟」とし、これから広がって行く帝国の三分の一をお前にやろう。全世界を手に入れたら、その三分の一はお前のものだ」とまで云われている。
しかしそれを断り放浪を続けた末に大陸北部に君臨する大国「睡れる巨人・ライトファーン王国」に辿り着き、運命の女「シャルロッテ」と出会い、腰を落ち着ける。
シャルロッテはオーディンの従兄妹にあたる。
オーディンの叔母がライトファーン王弟に嫁いでいる。
シャルロッテは幼い頃、温暖な「ガルディア」で暮らしており、その折にオーディンとは兄妹の様に親しくしていた。
ライトファーン王国の左府将軍となったノヴァは、オーディンの死を知り、旧知の関係があり、且つ妻のシャルロッテの懇願、そしてライトファーン王の内々なる意もあり「謀反人・レオナルド」討伐の為の兵を挙げる事となる。(それは表面上は国としての正規軍ではなく、あくまでノヴァ一個人として挙兵した、義勇軍と云う体裁をとっていた)
しかしその討伐の張本人レオナルドは、オーディン以上に深い絆で結ばれた親友であったのだ。義理に縛られた、気乗りのしない戦である。
最終的には、「神に愛でられし才」と云われた希代の英傑「レオナルド・ルイ=リュッテンベルク」はノヴァ・ルキア連合軍との決戦に敗れ、最後まで味方だと信じていた友や家臣に裏切られて無残に死んで行く事となる。
※クゥーメイ・リョゥ=ショカッツガルト
ハンニヴァルの再来と謳われる程の天才軍師。
若い頃から天才と云われ続けていたが、どこの君主にも仕えず孤高の隠遁生活を送って来た。
いつの頃からか、それがまだ睡っている龍の姿に擬えられ「臥龍居士」と云われるようになっている。
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