ちょいと雑談

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このままこの場にいても何も分からないし帰る事に 明日は日曜日 今週はかなり疲れたしゆっくりしようと 眠る事に… そしてこの晩また不思議な夢を見る事なる この夢は今でも覚えている レンガ作りの建物が道を挟むように立ち並ぶどこかの町 そんな場所に俺が立っている 道を多くの人々が歩いている だがその服装… 着物だったり洋服だったり和と洋が混在している 日本なのか? 日本だとしたら明治? 和と洋が混在している事から文明開化? 文字を見ようと看板を見るが黒い靄がかかっている 人の顔を見ようとするが歩く人々の顔は陰っていてよく見えず 多くの人がいるのに声が1つも聞こえない 足音も聞こえない 人の姿は見えるが静寂の中にいるような感覚 まぁ 夢だしなと 夢の中で俺は夢だと認識し この現象も夢だからと納得していた 俺はその中を歩き出す 自分の足音も聞こえない 辺りをキョロキョロしながらしばらく歩く すると建物と建物の間に細い道が見えた 陽が当たらず薄暗い細い道 何故か気になりその道を進む事に どれくらい歩いたのか… 町の脇道とは思えないほどの距離を歩いた感覚 すると前の方に明かりが見える やっと抜けれるのかとその明かりに向かって進む 明かりに近づくにつれ ものすごい明るいだと気づく 真っ白い強い光 俺はその中を進む 光は徐々に弱くなり辺りが見えてくる 森? さっきまで町にいたはずだがと振り返る 歩いてきた道であろう場所も森だった 今度は森を歩くのか… そう思い歩き出す やはり音はせず 静寂の中を歩いて行く すると何か建物が見え その建物へと進んでいく 建物の前に着く 大きな木造2階建ての建物 俺が小学低学年 中学年の時に通っていた学校に似ているが どこか違う (俺が小学四年まで通っていた小学校は築100年の校舎 小学5年から新校舎に変わりました) 俺はその建物に入ってみることにした 建物の真ん中ある入り口であろう場所から建物内に入る 下駄箱などはなくガランとした入り口 昔通っていた学校に似ているからなのか どこか懐かしくも感じる だが下駄箱がないという事はやっぱり学校ではないのか? 左右に廊下が伸びている どっちから行ってみようか? と悩むと ブツブツブツ… 何か音が聞こえる 初めて聞こえた音 左から聞こえたな そっちに行ってみるか 左の方へ進む 右側には窓が一定間隔にある 外を見ると森 左側には引き戸が一定間隔にある 開けようとするが開かない ブツブツブツ… 進むに何かの音が大きく聞こえてくる これ声か? 俺はどんどん進む 複数人の声が聞こえる ここだなと一番奥にある引き戸の前で止まった 取っ手に手をかけ開ける ガラッと引き戸は開いた 広い部屋 椅子や机も何もない 木造の壁に木造の床 窓が1つのあり森が見える その部屋の真ん中辺りに10人くらいの子供達が薄汚れた着物を着て 窓の方を向き座っていた ガラッと開いた引き戸の音に反応したのか 俺が部屋に入ったのに反対したのか その子供達は首だけ180度回転させ俺の方を向く 顔は陰っていてやはり見えない ボクハモノ ワタシハモノ ボクハ イラナイモノ ワタシハイラナイモノ 物? いらない物? どういう事なんだ? 子供達はひたすらその言葉を繰り返す 君達は物でもいらない物でもないだろう そう問いかけるが 同じ言葉を繰り返す子供達 ここから出たくないのか? そう問うと 繰り返していた言葉がピタっと止まり 子供達は立ち上がり 俺の方へと群がってくる デタイ デタイ デタイ… ダシテ ダシテ ダシテ… ここから出られるだろ? 俺は入って来た引き戸を指差す 開けたままにしていたはずだが閉まっている 開けようと取っ手に手をかけ引くが開かない…
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