模索

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教頭先生の話を聞いて なんとかならんのかと日々を過ごす 息子の友達ならば家に遊びに来てくれた時、俺がいればできる限りの事はしてやれる でもそれでも限界はある 町は?市は?県は?国は? 一時の対策はしてもそれきり 持続的な対策しても 一般市民の人達にはそれほどの恩恵はない 今現在でも物価は上がり税金もバンバン増える一方だ… (増○ク○メガネのアホ岸〇めっ!) そこから仕事に追われる毎日で少し月日が経ち 仕事の待機中 何気に自分の住む町の行政をネットで見てみた そこであるものが目に止まる それが子供食堂 それを見た時 息子の友達を思い出す 内容を見てみる事にした 月に一回 第三日曜日 子供食堂を開催 ん?月にたった一回? 無いよりはいいんだろうが… たった一回でなんとかなるものなのか? 東京のホームレスの炊き出しだって毎週あるのに… 正直そう思った それから色々とネットで検索してみる 個人的に子供食堂をやっていると言うネットが目に止まる 普段は食堂をやっているお店 だが学校が終わる夕方前からは子供食堂を営業しているというものだった どういうやり方をしているのか? このネットを隅から隅まで読み なるほど… これなら夏休みや冬休みの長期の休みでも子供達は食べる事ができる これを真似出来ないだろうか… 地元で俺の知り合いで食堂をやっている人… 前はいたけど店閉めてしまったしなぁ 同級生で居酒屋を経営してる奴はいるけど… とりあえずこの同級生に連絡して話してみるか 飲食関係ならば法的なこととか色々とアドバイスをしてくれるかもしれないしな スマホを手に取り同級生に電話をする 同級生 『おぉ玉二郎かどうした?』 「ちょっとよ 話したいことがあってな」 同級生 『話? まぁいいけど 今仕込み中でな 今晩、店に来れるか?』 「あぁ じゃあ夕方には仕事終わるからその後行ってみるわ」 電話を切る この同級生は施設育ちの苦労人 小さいながらも自分で店を持ち頑張っている 結婚はしていないが子供は好きなようで たまに俺が息子を連れ店に行くと あれ食えこれ食えとメニューにないものまで息子に食べさせる 最近だと息子があの店に行くとお腹が苦しくなるから行かないとまで言う始末…
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