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子供食堂開店に向けて
まずは食材を安く定期的に確保できるようにしなくちゃならない
野菜や肉は地元の農家や畜産関係の知り合いに話をしてみる
魚介類は三陸のよく釣りに行く堤防で行けば必ずいて話をする漁師さんに話をしてみた
規格外で売り物にならない物ならかなりの格安で売ってもらえることになる
規格外の理由は
少し傷があったり 基準より小さかったり 形がいびつだったり
そういう理由で規格外認定された食材
だから味は変わらず美味しいものばかり
これで食材の確保は大丈夫になる
その話をしに
同級生の店へ
店内に入りカウンターに座る
「ビールとツマミは適度で」
同級生
『はいよ
子供食堂に関して何か進んだか?』
「まぁ一応な
食材の定期的な確保は大丈夫だわ」
同級生
『すげぇな』
「売り物にならない規格外の食材だけど
味は変わらず美味いし新鮮だし品質も安全だよ」
同級生
『俺の方もとりあえず色々やっててな
常連さんに話をしたら手書きでもいいから1枚500円くらいでチケット作れって言ってくれてよ』
「チケット?」
同級生
『あぁ
そしたら常連さん達が飲みに来た時
チップだと思ってそのチケットを買う
そのチケットは店の見える所に置いておいて
子供食堂が開店した時
そのチケットを子供達が取って
それを俺に渡して料理を振る舞う
常連さん達は飲みに来た時
自分達が買ったチケットの減り具合を見て
減ったと思ったらまたチケットを買ってくれて店に置く
そうすればいいんじゃないかってな』
「なるほどな
ならそのチケットを買ってくれた客の名前と
協力してくれる人達の名前を
チケットに書けばいいんでないか?」
同級生
『名前?なんで?』
「協力してくれた大人達がいるって子供達に知ってもらいたいんだよ
無料で飯が食えるってのを当たり前と思ってもらいたくはなくて
子供達がきちんと育ってほしいから
人を思いやれる大人になってもらいたいから
協力してくれる大人達がいるって知ってもらいたいんだよな」
同級生
『なるほど
それいいな
ならチケットには名前を書くことにするか』
ここから色々話をし
紫苑や他の友人を巻き込み
数日かけ金銭面の事や やり方など 何回も話をし
子供食堂を開店の現実が帯びていく
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