ついに開店

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ついに開店

2024年1月 数回の試験的な子供食堂を開店させ 2024年2月 本格的な開店へとこぎつける 息子の友達の存在から 生活苦の世帯の多さを知り なんとかならんかと考え 行き着いた答えの子供食堂 この開店にこぎつけるまで2年近くかかってしまった もう少し早く開店させたかったな… 子供達の事を考え 出した答えの子供食堂 これが正解なのか不正解なのかは分からないが やれるだけ頑張ってみよう 開店してからは バタバタとした毎日が過ぎ そこから3ヶ月ほど経って… 紫苑を連れ店に行くと同級生はノートとにらめっこしている 俺が店内に入ってきたのに気づき 同級生はノートを閉じ 同級生 『玉二郎か いらっしゃい 紫苑ちゃんいつも手伝ってくれてありがとな』 紫苑 『いえ 楽しいですから』 この頃あたりから現在まで 紫苑は俺の代わりに食材の買い付けに行ったり ご飯を食べに来た子供達の宿題を見てあげたり 時には子供達を家まで送ってあげたりしている 俺と紫苑はカウンターに座り 「ビールとツマミは適当で」 紫苑 『私も同じので』 同級生 『はいよ』 ビールとツマミが前に並ぶ 「さっきノート見てたけど新しいレシピの考案か?」 同級生 『あ… いや…』 「子供食堂関係か? はっきり言えよ」 同級生 『いやまぁ… あのよ 最近よこのご時世だし 常連さんも来てはくれて 毎回チケットは買ってくれるんだが来る回数が減ってな 子供食堂の資金繰りがな… それに光熱費もジワジワ値上がりしてるしよ』 「そうか…」 すると紫苑がカバンから白い封筒を出し はいこれと同級生に差し出す それを受け取る同級生 同級生 『え?これは?』 紫苑 『子供食堂の足しになればと思って』 同級生 『手伝ってもらってるのに受け取れねぇよ』 紫苑 『少しですから大丈夫ですよ』 同級生 『だけどよ…』 「いいから受け取っとけ 今後は俺も出すからよ」 同級生 『お前まで… お前開店するときだって』 「大丈夫だって 子供食堂を言い出したのは俺で責任もあるし それに人に出せる料理を作れるのはこの中でお前しかいねぇしな ここがなくなったら子供達に申し訳ないだろ それにしても紫苑 お前気づいてたのか?」 紫苑 『うん 毎日じゃないけど このお店に行くようになって なんとなくだけどね それに元々足しにしてもらおうと用意してたんだけどね』 「そうか」 同級生 『俺もここを潰さねぇようにもっと頑張らないとな』
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