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「引き合わせたのが米内さんなのは初知りですけど、でもそっちに気持ちがうつったのは智史自身なんで、米内さんがきにする必要はないですよ」
智史の浮気相手か年上だというのは覚えてる。
結構上だった気がするから、米内さんの同級生とかそんなものなのだろう。
そんな年上のおばさんに負けたのか……なんて思った記憶も思い出してしまって苦笑いする。
「まぁ、それはそうなんだけど。ただ俺の気が済まないからやってるだけ。あっ別に下心はないからね!?俺は奥さん一筋なんで!」
「わかってますし、たとえ下心あっても不倫とかしたくないんで」
「まぁ、仕事がんばろーか。おわったあと、きっといいことあるし」
「……はい。今日でヘルプ最後なんで頑張ります」
ペコッと頭を下げて、今度こそ執務室に入る。
如月さんが入って結構経ってしまった気がするけど、まだ始業時間にはなってないのでセーフ。
「これやって貰っていい?」
「はーい」
先輩に渡された紙を見て、見積もりを作ればいいんだなと理解して、パソコンにむかう。
たった5日間だけど、今週ずっとここで仕事をしてきてだいぶ慣れたがもう今日で終わり。
せっかく慣れてきたのに名残惜しい気持ちもあるけど、本職は受付担当なので来週からは元いた場所に戻るだけ。
さっき、米内さんはいいことあるなんて言ってたけど、内心それはそれはドキドキだ。
でも、そんな事は仕事に関係ないので、とりあえず仕事をこなしてあまり如月さんのことは考えないように1日を過ごした。
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