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「ごめん、もしかして前に言ってた莱久さんの双子の……?」 「あ、そう。幼なじみで莱久の双子。雷人」 付き合う時にきいた莱久さんとの過去の話に出てきた双子だけど彼女のことを大好きな双子の弟の話を思い出して、絶対にそうだって思った。 「なんだ話してたんだ」 「付き合う時に莱久のことは話といたから」 「じゃあ、話しは早い。星那のこと莱久に返してやって欲しいんだけど」 「はぁ!?」 何を言ってるか理解するより先に星那の大きな声が響き渡る。 「話しは早いじゃねぇよ。愛來とは別れないし、莱久のとこには戻らないって言ってるだろ」 「頼むよ、星那。お前がいなくなってからアイツ本当に元気ねぇんだよ」 強がっていたのか、さっきまでの表情を崩して泣きそうな顔になる。 「言わせてもらうけど、俺と莱久がつきあったときにお前が壊すようなことをしなければこんなことになってねーんじゃないの?お前のせいだろ」 星那の声は落ち着いていて、でも感情が何もこもっていない表情をしていて少し怖くなった。 「そうだけど、俺は莱久が好きだからどうしてもあの時は認められなかった。でも、いまは莱久が笑ってくれてる方がいいって思えるから……お願いしたい」 もうどうしたらいいか分からないという感じで顔を覆う。
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