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「あれ、2人一緒だったの?」 如月さんと一緒に会社に戻ると君塚さんがびっくりした顔をしてあたしたちを見る。 「偶然カフェで一緒になって。俺から相席お願いした」 「はい。オススメメニューも教えて貰っちゃいました」 「へぇ、珍しいね。星那が自分から声かけるなんて」 「別に俺だって新人さんみかけたら親睦くらい深めますー」 如月さんはそう言ったあと「じゃあ、午後も頑張ろ」ってエレベーターへと向かっていく。 「やっぱり可愛いからか?へーあの星那が……」 「あまり人と馴れ合わないんですか?」 「いや、そんなことはないよ。ただ女子社員が苦手というか……すぐにほら、恋愛対象でみられるのに嫌悪感を持ってるというか……」 「……嫌悪感」 既に少なからず恋愛的な目で見そうになっている自分からしたら耳が痛い話だ。 「あの風貌じゃない、すぐに恋愛感情を持たれやすいのよね」 「……まぁ、女の子が放っておかないですよね」 「同期のあたしですら打ち解けるの時間かかったのに……澤上さんがタイプだったのかな?」 「いや、そんなまさか……「すいません」 すぐに否定しようとしたが、来客がきて否定の言葉は宙に舞う。 もし、本当にそうなら嬉しくなっちゃうけど、でも自分に恋愛感情をむけられるのが苦手ってことはわかったのでそういう感情をむき出しでは話さないでおこう。決してバレてはいけないと心する。
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