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「ならばルイ殿と一緒に過ごされるとよいかもしれませんな。ルイ殿は優秀な魔術師であり、この国のことにも詳しい。」
「私はサヤカの傍にいられるなら」
ルイ様は私の肩をさらに抱き寄せると、優しく頭を撫でる。
なんだか子供扱いされているようで、恥ずかしい
ぼっと赤面しながらも、言葉を絞り出す
『よ、よろしくお願いします』
「サヤカ様、何かあればいつでもお城へ連絡をお待ちしております。
サヤカ様からの言伝は、私の元へ直接届くように手配しておりますので。
ルイ殿、サヤカ様のことをくれぐれも頼みましたよ。」
「はい、伯父上。」
師長様が手をかざすと、
地面に再び紋様が浮かび上がった。
まばゆい光と共に
師長様の姿は忽然と消えていた。
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