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「アハハハハ、お腹痛い、ちょっと、ルイ、あなた、面白すぎ。ほんとに穴に落ちてくるなんて…」 ルイ様からこれまでの経緯を聞き終えたアンナ様は、ずっと笑っている。どうやらツボに入ったようだ。 穴に落ちたことが恥ずかしくなってきて、俯いてしまう 「あら、ごめんなさい。サヤカさんのことを笑った訳ではないの。グフッ、えっとね、私の占いのことはご存知?」 「えぇ、占いをされてるとルイ様より伺いました」 「そ、そうなの、アハハ! いつもはぼかして言うのだけど。 ぼかすというか何と言えばいいのかしら。例えば…そうねぇ。 この先大きな壁にぶつかったら右を選ぶとよいとか。 この時は入隊試験を受けに王都に来た若者に伝えたのだけど。 私にも100%見える訳ではないの。 見える時もあるのだけど、その時は事態が好転する暗示かしら」 「ほんとは見えてるだろ」 「もう、ルイったら、見えていたとしても、敢えてぼかすのがいいんじゃない。 その方が神秘的だし、それに、もう少し詳しく知りたい場合のオプションの提案にもなるし~」 「…」 「な~によその顔は? 私はべつにお金が欲しい訳ではないのよ?
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