37人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
どれだけ自分が魅力的なのか、ということの限界の挑戦をしてるのよ?んふふ」
「まぁ姉上は黙っていると美人だし」
「色々な方が贈り物も下さるのよ。個人的に占って欲しいと。ふふふ」
妖艶な笑みを浮かべながら、そういう言い回しをされると、
なんだか変な意味に聞こえてくる。
「サヤカさん、話しを戻すわね、
その若者は試験には落ちてしまったらしいの。気分が沈んでいたのね。
そして帰り道、迷ってしまって…
その時、私の占いのことを思い出したらしくてね、右側に進んだらしいの。
そしたら曲がり角で人とぶつかったらしくて。
ぶつかったその相手は、咄嗟に逃げようとしたの。 その慌てぶりに違和感を覚えて声をかけたの。
すると襲いかかってきたから、仕方なく応戦して拘束したの。
そこへ隊員が到着して、その人物が追っていた泥棒だと判明して、功績を認められて、入隊が特別に許可されたらしいの。」
『そうなのですね』
「その若者にとっては幸運だったな。だが、私の穴を作れというのは、確かにサヤカと出会えたが、一歩間違えばサヤカを……」
「結果的に無事だったんだから、深く気にしない!
最初のコメントを投稿しよう!