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『うっ、は、はい…じゅみません…私ひどい顔です…見ないでください』
私は両手で顔を覆い隠す
『えぇっ、なに…?』
「サヤカの嫌がることはしたくない。顔を見ないようにする為だ」
持ち上げられたと認識した時には、
ルイ様にいわゆるお姫様抱っこをされた状態だった。
その状態のまま部屋まで運ばれると、
すとんとベッドに横たえられた。
「今日はこのまま休むといい。
また明日話そう。おやすみサヤカ」
丁寧に布団をかけられた後に、
チュッと額にルイ様の柔らかい唇が触れた気がする。
その瞬間ドクンと心臓が跳ね上がった
『お、おやすみなさい…ルイ様』
私は、ただただ恥ずかしくて両手で顔を隠すことしかできなかった。
耳まで真っ赤に染まっていることまでは、隠せなかった。
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