11

2/2

38人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
『うっ、は、はい…じゅみません…私ひどい顔です…見ないでください』 私は両手で顔を覆い隠す 『えぇっ、なに…?』 「サヤカの嫌がることはしたくない。顔を見ないようにする為だ」 持ち上げられたと認識した時には、 ルイ様にいわゆるお姫様抱っこをされた状態だった。 その状態のまま部屋まで運ばれると、 すとんとベッドに横たえられた。 「今日はこのまま休むといい。 また明日話そう。おやすみサヤカ」 丁寧に布団をかけられた後に、 チュッと額にルイ様の柔らかい唇が触れた気がする。 その瞬間ドクンと心臓が跳ね上がった 『お、おやすみなさい…ルイ様』 私は、ただただ恥ずかしくて両手で顔を隠すことしかできなかった。 耳まで真っ赤に染まっていることまでは、隠せなかった。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加