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思わず動揺して、変な声を発して一歩後ずさる。
あんなに重たかった瞼が軽くなあっている。すごい。
『ありがとございます。ルイ様』
「こちらこそありがとう、サヤカ。」
何故か逆にお礼を言いわれて頭を撫でられた
「サヤカ、サヤカはこの国のことを知りたいと言っていたが、その、一緒に暮らしながらということでいいだろうか?」
『はい。ルイ様と一緒なら私も心強いです。宜しくお願いします』
「そうか。繰り返すが、私と一緒に暮らしてくれるのだな?」
『はい。』
「ずっとこのまま一緒に」
ルイ様と一緒なら、どんなことも大丈夫な気がする。
「はい」
「後から取り消すつもりはないが、それでも大丈夫なのだな?」
何度も聞いてくるルイ様は、どこか嬉しそうだ。
「こちらこそ、取り消されてしまうと困りますのでよろしくお願いします。」
「そうか。一つ言い忘れたことがあるのだが……
私は妻となる女性としか一緒に暮らさないと昔からきめている。
つまり、今私達は将来を誓い合ったということだ。
騙すようで悪いが、取り消しはできない」
ルイ様はそう言うと私の手を取り片膝をつく。
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