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「はぁはぁはぁ……」
意識が
途切れそうになる直前に
ゆっくりと
名残惜しそうに
私から離れていく柊二さんの唇。
……あ。
このために私に
スーツのジャケット被せたんだ。
いまだに
ボーっとして
正常な判断ができない状態で
ふと、さっきの彼の行動の意味を理解した。
「もし……」
「ん?」
「俺と付き合ってることで、何か嫌な目にあったりしたら俺にすぐに教えて?」
ギュッと
私の身体を
強く抱きしめながら
真剣な声色で言った柊二さん。
「……はい」
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