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「ん、お疲れ。ってか、こんな時間になにやってるんだ?」
「あ、えっと、仕事終わらなくて……」
「は?お前バカだろ、この仕事が急ぎじゃないことくらい見てわからないのか?」
「す、すみませんっ!!」
鬼課長の
怒鳴り声が
静かなフロアに響き渡り
あまりの恐ろしさから
反射的に身体がビクッとなり肩が震えた。
「つーか、望月も終わりそうにないなら人に手伝ってもらえばいいだろ?」
「いえ、これは私の仕事ですから、責任を持ってひとりでしたくて……」
技量はなくても
責任感だけはある私は
与えられた
仕事を他人に頼んだり
途中で投げ出すのが嫌で
技量がないなら根性で補うしかないから……
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