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「ん、美味しいっ」
仕事を終えた私は
買い物を済ませ
料理をして柊二さんの帰りを待っていた。
あの日
柊二さんから合鍵を渡されて
同棲を始めてもうすぐ1カ月が経とうとしている。
いまだに
鍵を使って
部屋に入るたびに
ドキドキと高鳴る胸の鼓動。
同棲を始めて少しの間は
緊張からなかなか落ち着かなくて
ひよの家でも
あるからと言われても
なかなか
馴染むことができなかったけれど
いつしかこの場所が
私が落ち着ける場所になり帰る場所へとなっていた。
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