おまけ その後のふたり

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申し訳なさから 下を俯きながらそう言えば 柊二さんの優しくて 大きな手がゆっくりと私の頭を撫でる。 「違うよ、ひよ」 「……本当ですか?」 「ああ、今日遅くなったのは別件だよ。それに時間がかかった分、訂正だけでなくより見やすく作り直してくれたでしょ?」 「あ、はい……」 訂正している時 なんだかわかりづらいなって思って 頼まれた仕事は 訂正だけだったけれど 気になったことを そのままにはできない性格で ついつい 余計なことまでしてしまい 柊二さんから言われた 約束の午後を少し過ぎての提出になってしまった。 .
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