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小さく
微笑みながら
私のおでこへと
触れるだけのキスを落とした。
「……私、柊二さんの役に立ててますか?」
「クスッ。もちろんだよ。ひよと出会う前の俺は、ただなんとなく毎日を過ごしていたからね。でも今は」
「……今は?」
「ひよが隣にいてくれるから、仕事も今まで以上に頑張ろうって思うし、ひよが家にいてくれるから1秒でも早く、ひよが待つ家に帰ろうって思わせてくれる」
「……嬉しいです、すごく」
柊二さんは
いつも私のことをさりげなく
助けてくれたりサポートしてくれる。
けれど
私は彼女として
柊二さんの婚約者として
なにか
ひとつでも
柊二さんの
役に立ちたいと思っていたから
私の存在が役に立てていたことが嬉しく思えた。
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