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「ひよ?」
「あ、はい!」
「どうしたの?ボーっとして」
念願の
パスタ屋に来たのに
メニュー表を
見ながらボーっとしていた
私のことを向かいの席に座り
課長は心配そうに眉尻を下げそう聞いてきた。
「えっと、クリームパスタにするかミートスパゲッティにするか悩んでて……」
「たしかにどっちも美味しそうだね。じゃあ、俺と半分こする?」
「え、でも」
「そしたら、ひよが悩んでるパスタ両方食べれるでしょ?あ、すみません注文いいですか?」
会社を
一歩出ると
どこまでも
私に優しくて甘い課長。
最初こそは
こうして会うたびに
あまりにも違いすぎる変わりように
正直
慣れるまでに
時間がかかったけれど今では課長が
切り替えるように私も切り替えができるようになっていて
改めて人の
慣れって怖いなって思う。
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