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「照れてるひよも可愛い」
テーブルに
片肘をつきながら
私のことを
じっと見つめる
課長の視線に耐えれずに
逃げるように私はそっぽを向いた。
「も、もう、課長ってばそんな歯の浮くようなセリフ言ってて恥ずかしくないんですか?」
「なぜ?」
「なぜ、って……」
「自分の思ったことを素直に言葉にして、ひよに伝えてるだけだよ?それのどこが恥ずかしいことなの?」
まるで
息を吐くように
甘い言葉が次から次へと出てくる課長。
そうやって
自分の気持ちを素直に
言葉にして言えたらどれだけ楽なのかな……
「可愛い」
「も、もう、いいですから冷める前に食べましょう?」
このままでは
パスタを食べる前に
違う意味で胸焼けしてしまいそう……
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