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「あ、あの」
気づくと
背中には
資料が並んだ棚があり
私の顔の挟むように左右には
彼の手があり目の前には柊二さんがいて
「俺が知ってる人?それとも知らない人?」
あなたのことです、
そう言えば
誤解も解けて解決する。
でも
こんな形で
柊二さんに
気持ちを伝えたくはなくて
下唇をグッと噛み締しめ口を閉ざした。
「俺は、その人の代わり?」
「え?」
「それとも、その人と付き合うまでのつなぎ?」
「か、課長?」
「……呼び方、また課長って」
「だって会社ですし」
それに
柊二さんだって
会社仕様だから
それに私も合わせているだけで
.
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