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今もなお 唇には 熱が残り触れると熱い…… さっきのことを 思いだせば胸の奥が甘く鳴る。 今のキスと 彼に冷たくされて気づいた。 私、柊二さんのことが好きなんだ。 なのに 私は柊二さんを 怒らせてしまったようで 資料室を出るときは 私と目を合わせることなく出て行ってしまった。 「……このままじゃダメだ!」 きちんと 柊二さんに話そう。 過去のことも 全部話して目を逸らさず向き合おう。 「え?」 「課長なら取引先から連絡あって、今日は戻らないかもしれないって、めちゃくちゃ怖い顔して言ってたわよ?」 「そ、そうなんだ……」 「本当、怖かったのよ?機嫌が悪いからって、私たちにあたらないでほしいわよね!」 .
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