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* 「望月?」 21時すぎ フロアに残り ひとり仕事をしていると 取り引き先から 疲れた顔の柊二さんが会社に戻ってきた。 「お疲れ様です」 「……お疲れ。こんな時間まで仕事か?」 ネクタイを 器用に片手で緩めながら 後ろから私のパソコンを 覗き込みながらそう聞いてきた柊二さん。 「おい!お前、これ別に急ぎの仕事じゃないだろーが!」 「す、すみません!!」 静かな フロアに響く 柊二さんの怒鳴り声。 「たくっ。こんな時間までそんな無駄なことで残業するなよ。」 「ふふっ」 「なに、笑ってんだよ」 「このやりとり懐かしいなって思って。」 「あ?」 .
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