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半年前
同じように
残業していて怒鳴られて
怒って
帰ったと思っていたのに
まさかの仕事が終わるのを
待ってくれていた柊二さんに突然告白された。
「好きです」
「……」
「私が好きなのは、他の誰でもない目の前にいる柊二さんです。」
今さら
もう遅いのかな?
でも
半年間私の気持ちの
整理がつくまで待ってくれていた柊二さん。
だから
今度は私の番。
今度は、私も柊二さんの
気持ちが私にもう一度向くまで待つから……
「帰るぞ」
「え?ちょっ」
私の
腕を掴み部署を出て
何も言わずに足早に玄関へと歩みを進め
一歩、会社を出た瞬間私の身体を
ギュッと自分の腕の中へと抱きしめた柊二さん。
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