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「……さっきの、本気?」
「本気です。私が好きなのは柊二さんです」
「じゃあ、なんで、ひよに聞いた時答えなかったの?」
優しい声と口調。
呼び方も
いつもの聞き慣れた呼び方。
いつもの
柊二さんだ……
「……すみません。あんな形で言いたくなかったんです。」
こういう時も
相変わらず融通が利かない私。
それで
こんなにも
辛い思いをするなら
あの時素直に
伝えてれば良かったのかなと思う。
「はぁ……。心臓に悪すぎ」
「く、苦しいです、柊二さん!!」
「我慢して」
痛いくらいに
私のことを抱きしめる柊二さん。
でも
強く抱きしめられればられるほど
嬉しくて気づくと自ら彼の身体に腕を回していた。
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