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どう足掻いても
決して埋めることの出来ない歳の差。
それを
理由にされたら
私はもう諦めるしかなくて
「それから、なんだか先輩と顔を合わすのが辛くて、気づいたら会社を辞めてました」
「……」
「その後も、何度か恋をするチャンスがありました。でも、年上ってだけで身体があの時の言葉を思い出して震えるんです」
「……」
もう
何年も経っていて
きっと相手も
私のことなんて忘れてるだろうし
私も会社を辞めて
接点だってなくなったのに
あの時の言葉が
いまだに私を縛り付け
あの日のあの場所に心だけが
取り残されている、そんな感じがする……
「だから、私、柊二さんから告白された時、無意識に身体拒んだんです」
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