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他の人に
迷惑かけたくなくて
本当は
お腹痛くて辛かったけど
極力、表情には
出さないようにしていたはずなのに……
「それだけ、ひよのこと見てたから」
「っ!?」
さっきまで
鬼課長モードだったのに
急に
オフモードの
甘々な表情へと一瞬で切り替わった
柊二さんはベッドに横になる私へと優しく笑みを向けた。
「年中、仕事中に膝掛け使ってるし、毎月これくらいになると調子悪そうだったからさ。……女の子は大変だなって思って、気をつけてはいたんだ」
「お気遣いありがとうございます」
「特に今日はひよ、朝から体調悪そうで、なのにフロアは冷房がガンガンについてるから倉庫整理に行ってもらった。ここなら、温度調整できるしそこまで辛くないと思ったからね」
……あ。
それで私に
倉庫整理を頼んだんだ……
言われるまで
全然気づかなかったけど
あれは柊二さんなりの優しさだったんだ。
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