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「真面目というか、妥協することが苦手で……周りからはよく呆れられます。」
「そう?俺は好きだけどね」
「え?」
「そういう真面目なひよも、俺は好きだよ」
「……あ、ありがとうございます」
サラッと
好きだと言われて
意識せずにはいられなくて
私の顔はみるみるうちに赤くなる。
「調子いいなら食事にでも行かない?本当は、本調子じゃないだろうから送り届けるのが紳士なんだろうけど、もっと、ひよといたくて」
そう
言いながら
スッと私の元へと
伸びてきた柊二さんの手は
膝の上においていた
私の手にそっと触れ指と指を絡めギュッと繋いだ。
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