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「ひよの前では、いつだって完璧な紳士でいたいのに欲の方が勝って、らしくない俺ばかりみせてしまう」
「そうですか?私は好きですよ」
繋いでいた手を
そのまま自分の
頬へと持ってきて頬擦りをする。
「会社での鬼課長も、私にだけ見せる甘々な柊二さんも私はどっちも好きです」
「クスッ、俺の真似?」
「ふふっ、わかりましたか?」
さっき
私に言ってくれたように
私も柊二さんへの
気持ちを言葉にして伝えてみた。
「ひよ」
優しく名前を呼ばれ
身体を抱き寄せられ抱きしめる。
狭い車内。
けれど
私たちはそんなのお構いなしに
お互いの体温を求め合いギュッと強く抱きしめあった。
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