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「……私、今、すごく後悔してます。」
「ん?」
「もっと早く、前に進んでたら柊二さんとの時間がもっともっとあったのになって思って。そう思うと勿体無いというか、損した気分で……」
「クスッ。ひよは欲張りだね?」
「そうみたいです」
でも
今のは
私の嘘偽りない本音。
もっと早く
過去のトラウマを克服して
前に
進んでいたら
きっと
今よりももっと柊二さんと
楽しい時間を過ごせていたのになって……
「過去をいくら悔やんでも時間は戻らない。だからこそ、将来後悔しないように、今を一生懸命に過ごすんだよ」
「柊二さん……」
「もちろん。ひよと俺のふたりで……ね?」
「はい」
言葉では
言い表せないくらいに
今が幸せでこの幸せが
これから先も当たり前にずっと続くと思っていた。
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