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「久しぶりだな、望月」
「……」
仕事で使った
ファイルを倉庫の棚に
片付けていると
山根先輩が私へとそう声をかけてきた。
「久々に会ったんだから、声かけてくれるかと思ってたのに、さすがに無視は酷いんじゃない?」
「……すみません。特に先輩と話すことないので」
「棘のある言い方だな。でも、望月になくても俺にはあるし、あったんだよ。今も、あの頃も」
「……」
「なあ、望月。なんで急に会社やめたの?仮に辞めるなら俺に相談くらいしてくれても良かっただろ?」
あの時の私は
いつも
何かあったら
私はすぐに先輩に相談していた。
そんな私が
先輩に何も言わずに
会社を辞めた理由が本当にわからないのかな……
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