1280人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
「……すみません。あの、隠すつもりはなかっなんですけど……」
「知ってるよ。別に、ひよを疑ってないから安心して」
優しく
笑みを向けながら
頭をポンポンと
優しく撫でてくれた柊二さん。
そんな
彼の笑顔を見て
内心ほっとして胸を撫で下ろした。
ようやく前に
進むことができて今、幸せなのに
もう終わった過去のことで
柊二さんと喧嘩なんてしたくないから……
「で、どこが良かったの？」
「え？」
「アホ先輩のどこに惹かれて好きになったの？」
テーブルに
片肘をついて笑顔のまま
私へとそう聞いてきた柊二さん。
気のせいか
表情は笑っているけれど
目だけは、全く笑っていないように見える……
.
最初のコメントを投稿しよう！