1288人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、ひより今日の歓迎会行くでしょ?」
「歓迎会?」
今日は
待ちに待った金曜日。
明日から
仕事は休みで
土日はお互い予定がなければ
朝はデートしてそのまま柊二さんの部屋に
お泊まりっていうのが私たちの中で定番化していた。
「もちろん行くよね?」
「あ、私は」
「なんだよ、望月来てくれないのか?」
「先輩……」
「やっぱり、ひよりと山根さんって知り合いだったんだ!」
「そうなんだ。前の会社で俺が彼女の指導係をしてて、急に何も言わずに辞めて心配してたんだ。でも、こうして元気そうに働いてる姿を見て安心したよ」
あの頃を
懐かしむように
話をする先輩とは違い
私は居心地が悪くてたまらない。
どうして
先輩は今更こんな私の
気持ちを掻き回すような事言うのだろうか……
.
最初のコメントを投稿しよう!