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意図を
理解した私は
誘われるがままに彼の前に立てば
包み込むように私の身体を抱きしめてくれた。
「……会社ですよ?」
「知ってる」
「こんなに甘々な柊二さんを他の人が見たら驚きますよ?」
「俺、鬼課長だしな?まあ、でも別に周りからどう見られてもいい。俺が気になるのはひよだけだから」
優しくて
あたたかくて
ホッと安心する彼の腕の中。
ずっと
この腕の中に
居続けたいと思うほどに
柊二さんに抱きしめられると
身体だけではなく心までもが一緒に満たされる。
「ねぇ、ひよ」
「はい」
「俺たちの関係、他の人に知られてもいい?」
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