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ニヤリと
口角を釣り上げて
意地悪な笑みを浮かべる柊二さん。
「……わかってますよね?」
「さあ?」
「……」
わかってるのに
わかっていないフリをする柊二さんは意地悪だ。
「言わないなら俺、仕事に戻ろうかな。今、仕事中だし?」
「え、やだっ!」
「じゃあ、ほら言ってごらん、ひよ。」
「っ」
私の唇を
つぅぅっと撫でながら
私の耳元でわざとらしく煽るように
そう言った柊二さんの言葉に恥ずかしさから瞳が潤む。
「……キス、したい、です」
「ん、いいよ」
よく
できました、と
優しく耳元で囁いた柊二さんは
私の顎をクイッと持ち上げ唇を重ねた。
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