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ドアを一枚
隔てた向こう側からは
人の歩く音や声が聞こえてくる。
けれど
そんなこと
気にならないくらいに
目の前にいる
柊二さんのことしか考えられないくらいに
次から次へと与えられる甘い刺激にただただ酔いしれていた。
「……す、き……」
「煽んないでね、止められなくなる」
ここが会社で
イケナイコトをしてるって
自覚があるからか
いつも以上に私の身体は敏感に反応を示す。
「ひよ」
「……んっ……」
「好きだよ。」
「……私も、好きです……」
キスの合間に
私たちは何度も
何度も繰り返し好きだと伝え合った。
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