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その証拠に その社員が残した 仕事は 次の日に回したり 誰かに振り分けたりせずに 文句ひとつ言わずに 自分が進んでしていたことを私は知ってるから…… 「鬼課長もさ」 「……私、帰ります」 「え、望月?おい、望月!?」 「ひより?」 いまだに続く 柊二さんの 悪口を聞きたくなくて個室を出た。 「なんなのよ!!彼のことなにも知らないくせに勝手なことばかり言って!!」 「あれ、早かったな」 「え?」 そう簡単に 怒りがおさまるわけもなく 文句を言いいながら 居酒屋を出るとすぐ目の前にある ガードレールにもたれかかり 足を組み立っている柊二さんの姿があった。 .
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