やっぱ、そうなるよな。なんかわかってた。

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 数十分後、俺は別のことを考えて生返事したことを盛大に後悔していた。  とはいっても、さすがの高峰というか……。   「た、か…………み……」 「ヨシヒサの身体に触手がヌルヌルとまとわりついて合図とともに乳首をキュッと締め上げてくる。3、2、1、ゼロ」    パチンッ   「ひっ……」    俺は乳首なんて感じないはずだったのに、催眠でチンコと乳首と口をリンクさせられているせいでおかしくなりそうだ。  わかってる……わかってる……きっと高峰がやってるのは俺の唇に触れたり口の中に指を入れたりしてるだけなんだ……なのに乳首から触手が入ってくるような感じがして、変な気分にビビってしまう。   「らめ……ひゃぅ……」    触手が……触手が……俺の身体を這い回ってる。チンコもずりずりとしごかれてる。  今まではカウントダウンと合図で弾けてただけだったのに……なんでこんなリアルな感覚があるんだよ。催眠ってこんなのもできんの? なんか冷静に考えられている気もするのにバッチリかかっちゃってる俺ってなんなの。   「ヨシヒサ、こんなことされて気持ち良くなっちゃって。恥ずかしいね」 「あぅぅ……きもひいぃ」 「ほら、触手の先がお前の中に入ろうと入れそうなところを探してる……」 「ひぃっ! だめ……」 「だめ、じゃないでしょ? 何度も言ってるよね? 望んでないことはかからない」    望んでる? 俺が? 触手に侵入されるのを? そんなわけない……。  俺はゆっくりと高峰に手を伸ばした。   「違う……おれ、おまえ……だから……高、峰だから」 「うっ」 「この、触手……た、かみね、だろ」 「ちょっと黙ろうか。それ以上は煽らないでくれ」    俺の口の中に二本指を入れてきて、強制的に黙らされた。その指の感触すら気持ちいい。  くちゅりと舌を弄ばれて、溢れた唾液が口の端から流れ落ちていく。その刺激も頭の中では触手の粘液として変換されて変な気分になる。   「触手がヨシヒサの大事なとこに入ろうと入り口をこねてくる……」    パチンッ   「んあ!」    脚が勝手に開いて腰が上がっちまう。尻がおかしい。これは催眠、なんだ……けど……。   「ほん、とにっ! ……だめって!」    たぶん催眠は解けてないんだろうけど、俺は身体を無理矢理起こして高峰に抱きつく。もうまじ無理……てか、望まないことは催眠にかからないって本当なんだな。ちゃんと身体が動く。   「催眠でもなんでも、それはだめ……そこは、その、初めては……特別な人にしかあげたくない」    何を乙女なこと言ってんだ俺は。
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