やっぱ、そうなるよな。なんかわかってた。

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 つーか、特別な人ってなんだよ。高峰にどう思われた? もうやだ……高峰の前で恥ずかしいことばっかじゃん。   「でも実際は誰もそこには触れてないだろ?」 「脳が入ったって認識したら初めての感覚じゃなくなる……それはやだ」 「……恐怖心とか抵抗心をなくしてやろうと思ったのに」 「なんで、だよ……」 「ちっ……俺が触れても嫌がらないように……?」    馬鹿じゃん、コイツ。Sなのにビビりかよ。  俺のことめっちゃわかってそうなのに催眠のときしか触れてこないし、変だと思ってたんだ。  いや、こいつ馬鹿正直だし……恋愛感情はないから俺が性欲を発散させてるこのときしか自分もしないとか思ってるのかもな。そのくせ、俺が寝たあととか帰ったあとに一人で抜いてるくせに……。   「触手にこじ開けられるくらいなら、高峰がいい」    ポツリとつぶやくと高峰が仰け反った。   「ふ……普通、逆……」 「普通なんて知らねぇ」 「催眠、残ってる?」 「たぶん……。解除しなくていいから、このまま気持ちぃくしてよ」    どうせここに来るときにそういうことになったらって考えたばかりだったんだ。恋愛感情云々は置いといて、高峰が望んでるなら差し出してもいい。妄想の触手に犯されるくらいならそっちのほうが俺はいい。   「ヨシヒサ意味わかってんの? アホなの?」 「わかってるからお前に言ってる。イヤなら触手じゃない催眠の続きして終わらせて」 「……ぐ」    高峰は「知らねぇからな」と言いながらベッドに上がってきた。カウントダウンで俺をまた元の敏感な状態に戻すと、今度は手で触れるんじゃなくて唇や舌を這わせてくる。   「あぁ……んぐっ! しげき……つよ……い」 「ドロドロになっちゃえよ。3、2、1……」    パチンッ   「ひぃっ! ふぁ……うぅ……」    あ……溶ける。高峰に触れられるとこ全、ぶ……とけちゃう……。  気持ちいいきもちいいきもち……い……。    高峰に与えられる極上の快感に身を委ねていた。ときどき合図をされれば頭の中が弾ける。わけがわからないままうつ伏せにされて、チンコがシーツと擦れて腰が引けてしまった。   「ケツ突き出して、エロい……」 「すれる……ん……」 「触れるぞ」    高峰のひんやりした指がソコに触れた。敏感になりすぎててきゅっと縮みこんでしまう……制御できない。   「すげヒクヒクしてて誘ってるみたい」 「あ……あ……」 「ずっと保ってきたラインを超えてさせたのはヨシヒサだからな……これは催眠のせいじゃない。催眠を悪者にするのだけはナシだぞ」    俺は首がもげそうなほど頷いて、まだ微妙に悩んでそうな高峰を求めた。頼むから、一人正気でいないでくれよ……いつも俺ばっかおかしくされてる、じゃん。   「さ、いみ……は、のぞんで、ない……とは、かか……ない」 「うっ」    よく高峰が言う言葉を言えば小さなうめき声が聞こえた。と思うと、つぷりと後ろに指先が侵入してきた。
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