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◇◇◇
それからの俺たちはそこまで大きく関係が変わることもなく、今も催眠のパートナーとしてやっている。いや、ヤッている?
あ、変わったこともあったか。俺が高峰のひとりサークルに加わって二人組のサークルになったこと。いろんな事務処理とか金銭面の管理とかそういうのは全部任されている。俺は創作の才能はないけど、こういうのは結構得意で高峰の助けになれてるのは嬉しい。
でもそれで知ったのは高峰がかなり人気の作り手だったこと。熱烈なファン(男)もいたし、男向け作品のみなのに女ファンもいた……。
感想とか読んでニヤニヤしてるだけだから別にいいんだけどな。
「暁、少し休め」
「いや、今ノッてるからもう少し……」
「しゃーねーなぁ」
なんかいいアイディアでも浮かんだのか数時間パソコンに向かって入力し続けている。まあ、こういうのはしょっちゅうだから俺も慣れたもんだけど。
口がちゃんと閉まる保温のタンブラーに珈琲を淹れてデスクにそっと置いてやる。
別にルームシェアしてるとかではないけど、俺はちょいちょいコイツの部屋に泊まりに来ていた。来たところでこういう日もあるんだけどな。まあ、「なんでアタシが来てるのに構ってくれないのよ! キーッ!」ってなることなんかなくて、そういう時はさっさとひとりで寝ちまうが。
もう勝手知ったる暁――下の名前で呼ぶ仲にはなった――の家。シャワーを浴びて適当に暁のスウェットを借りてベッドに横になる。
ゆらゆらと漂う夢の中……。
「義久……義久」
「んうー?」
とんとんと肩を叩かれてぼやっとしながら目を開けると……。
「3、2、1……」
「ちょ」
パチンッ
身体が跳ねてあっという間に暁の支配下に置かれる。いやまあ、それこそ嫌じゃないからかかるんだけども。
「書いてたら義久思い出してムラムラきちゃった。ヤらせて」
「ば、か……じゃね……の」
俺は別に催眠状態じゃなきゃヤらせないわけじゃない。シラフ――といっていいのか――で暁とヤってみたこともあるし。でも、俺の反応とか満足感が催眠を併用したほうがすごいから暁は必ず催眠に落としてくる。
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