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次の日の朝、わたしは衝撃の光景を
目の当たりにする。
住んでいるアパートの扉を開けたときに
派手なピンク色が目に飛び込んできた。
男性とはだけたシャツを着ている女性が
熱いキスを交わしている。
はだけたシャツの下にはピンクのキャミソール。
朝からお熱いこと。
通り過ぎようとすると男性がこちらを見た。
えっ。
聡太さん…？
まさか、嘘…。
わたしは美音の姉だとバレないように
帽子を深く被り直し少し離れた場所から
二人の様子を見つめる。
「ねぇ、聡太ぁ、
美音とはいつ離婚してくれるのぉ？」
甘い猫撫で声で聡太さんの手を
自分の胸元に持ってくる女。
あの顔、どこかで見たことがあるような…。
あぁ！ あの子は確か美音の学生時代からの
親友の深山里佳！！
まさか、聡太さんと浮気してただなんて…。
しかもわたしの住んでいるアパートで。
親友を裏切るなんて恐ろしい女だわ！！
聡太さんも何やってるのよ！！
良い人だと思ってたのに。
ふつふつと怒りが湧き上がる。
でも、我慢だ。
ここで声を上げても聡太さんと
あの女は否定するはず。
わたしはカバンの中からスマホを取りだし
イチャつく聡太さんと里佳を隠し撮りした。
あの子は、聡太さんが浮気してるって知ったら
なんて思うかしら…。
美音、お姉ちゃんに任せて。
お姉ちゃんがあいつらに復讐してやるからね。
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