光と影

　朝早く、まだ日が昇りきらないうちに、三人は畑へ向かう準備を始めた。翔兄さんが普通免許を持っているため、トラクターの運転を任せて、私たちは自転車で先導して自宅から畑に向かった。

　畑に到着すると、三人はそれぞれの役割を確認した。俊兄さんは、トラクターを運転して、ヒマワリの茎や葉を土にすき込む作業を担当し、翔兄さんと私は俊兄さんの補助をする。

　俊兄さんが先頭に立ち、トラクターのすき込み機を操作し始めた。翔兄さんは、昨晩、ネットですき込み作業の勉強をしたらしく、「俊、ここをもう少し深くすき込んでくれ」と指示を出し、俊兄さんも、指示が的確だと思ったのか、嫌な顔ひとつせずに従った。

　みんな最初は戸惑いながらも、次第に慣れていった。

「俊はすごいな、俊がいなかったら父さんを困らせるところだった」と翔兄さんが微笑む。

　翔兄さんと私は、すき込み機が通った後の細かい部分を手作業で整える。雑草を取り除き、土を平らにする作業だ。

「俊兄さん、ここもちょっとお願い」と私が声をかけると、俊兄さんはトラクターを操作してその場所に移動し、丁寧にすき込んだ。