雨粒くん

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 雨が上がった後、ひとりでいる雨粒くんがいました。  みんなは水たまりの方に流れて行くのに、雨粒くんはじっとしていました。  やがて陽の光がさしてきて、雨粒くんはどんどん小さくなりました。それでもとっても嬉しかったのです。 「僕はこのままここにいるんだ」  雨粒くんは思いました。  このまま消えてなくなっても、他のみんなより早くまた降ってこられるような気がしたのでした。                 おわり
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