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病院の待合室で待つこと1時間、先生が私を見つけ、やって来る。 「先生!せいちゃんは!?」 「落ち着いてください、今のところは大丈夫です!」 「すみません…せいちゃんは、大丈夫なんですか?」 「その事で、お話が…親族の方は?」 「せいちゃんの親はここには…」 「ということは、貴女だけ…と?」 「今の所は…」 「分かりました!貴女にだけでもお話しましょう」 「はい!」 私は、先生に着いていき、診察室に入って椅子に座った。 「単刀直入に言います…彼、高島誠一郎さんは…難病にかかっています…」 「難…病…?」 「はい…全身性アミロイドーシスと言う病気です…」 「全身性…アミロイドーシス?」 「はい…しかも、かなり進行しています…」 「せいちゃんは…どうなるんですか?」 「いずれ…死に至ります」 「…」 私は、膝に置いていた手を握り拳にして、ぎゅっと力を入れ、唇を噛んだ。 お父さんに続いてせいちゃんまで…。嘘だと言って欲しい…過労で倒れただけだと言って欲しい。 「後、どれくらい命は持ちますか?」 「…」 意を決して聞いたが、先生は黙り込んだ。 「意識は戻りますか?あと四ヶ月は生きれますか??」 「なんとも言えません…」 「そんな…」 徐々に、涙が溢れてきた…もう二度とこんな思いしたく無かったのに…。 「治る可能性はあるんですか?」 「今の医学では…」 「…」 「すぐに亡くなる訳ではありませんが、軽度の場合でも、余命は八年ほどです…」 「重症の場合は?」 「持って半年…と言われています」 「じゃあ…」 「彼の場合、色々と体に無理をさせていたようなので…」 「それで余命は分からない…と?」 「はい」 先生の言葉に、奈落の底に突き落とされた。治らない、長くて余命八年…。
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