始まり

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「五分五分なら、一旦帰った方がいいんじゃない?」 「うん、そのつもり…ルナお前もついて来るだろ?」 「勿論!せいちゃんのお父さんは、私のお父さんでもあるからね!」 「はは…だよな」 こうなったら、残りの有休全部使ってやろう。ルナはバイトだけど、何とかなるだろう。 「よし!そうと決まれば帰り支度!!」 「その前に僕は会社に、ルナはバイト先に連絡な?」 「うん…そうだった」 ルナの行動力は、一般的な人と比べて倍はある。そして、決めたことは頑として曲げない。 「ひとまず、家に急ごう」 「わかった」 ルナは、僕の腕に腕を絡めて密着する。まだ残暑が辛い時期なので、暑苦しいとは思うのだが…まぁいいか。 ゆっくりとした足取りで、帰路についた。
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