213人が本棚に入れています
本棚に追加
「……やっと消えてくれた」
「………副社長…」
そっと呼ぶと、勢いよく唇を重ねられ、いつもより少し激しく唇を吸われる。
激しいのに何だか優しさもあり、身体が疼く…。
「ふ、副社長…。緋山さんのこと、よくお気付きになりましたね…」
「当たり前だろう。というか俺、そういうことには意外と敏感だったりするから……」
また唇を吸われ、舌を絡める。
副社長の唇は次第に下がり…首元に降りて来た。
「……副社長、そこは首です」
「知っているよ」
ブラウスのボタンに手を掛け、第一ボタンを開けられる。
露わになった首筋を指で軽く撫でて、そのまま唇を当てた。
啄むように繰り返し唇を動かし、最後にひと際大きく吸い上げる。
「……っ!」
「痣…できた」
「…」
自分では見えないが、副社長は私の首にキスマークを付けたようで…。
「……良い」
嬉しそうに…でも艶めかしく微笑んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!