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ふかふかの大きなダブルベッドに2人横たわる。
お互いの身体を撫で回しながら何度もキスをした。
大きな手。
厚い身体。
ふわっとした黒い髪。
細くキリッとした二重の瞳。
副社長を形成するその全てが素敵で、あちこち触れてみたくなる。
「…素敵……」
「茉佑は可愛い」
「……」
唐突に名前を呼ばれ、身体が震え上がった。
吐息の混ざる低い声が脳に直接響く感覚がする。
私は副社長の首元でしっかりと締められているネクタイに手を掛け、そっと解いてみる。
そのままカッターシャツの第一ボタンも外すと、しっかりと浮き出た鎖骨が視界に入って来た。
これ以上ないくらいの色気を感じる。
「……っ」
副社長は私の肌着の中に手を入れ、手探りであちこちに触れていた。
副社長は先程5、6年ぶりだと言っていたが、それは私自身もそうだ。
5年ぶりの行為。
緊張して…心臓が飛び出そう。
甘く優しい副社長の手つき。
久しぶりと言う割には触れる箇所は的確で、幾度となく快楽へと導いてくれる。
私も副社長に気持ちよくなってほしくて、何となく頭にある知識だけを頼りに、手や口を動かす。
たまに漏れ出てくる副社長の艶やかな声が身体に響き、胸はより高鳴って苦しい。
「…茉佑、我慢できない…」
「直哉さん…」
唇を噛んで苦しそうな副社長の表情。
そんな表情を眺めながらゆっくりと頷く。
幸福感が溢れる中、私と副社長は初めて身体を重ね合わせた。
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